近年、家庭用蓄電池に関するトラブルが全国の消費生活センターに多く寄せられており、その件数は年々増加しています。

特に目立つのは、「今日だけの特別価格です」といったセールストークで契約を急かされ、十分に検討する時間もないまま、高額な金額で契約してしまうケースです。また、長時間にわたる強引な営業で冷静な判断ができず、その場で契約してしまったという相談も少なくありません。

さらに、「補助金の申請はお任せください」と言われて契約したにもかかわらず、実際には申請が行われていなかったという事例も報告されています。その結果、申請していれば受け取れたはずの補助金を逃してしまい、消費者が損をしてしまうケースが起きています。

また、市の委託業者を装って太陽光パネルの無料点検を行い、「パネルの部品が故障している」と不安をあおり、本来必要のない修理や、家庭用蓄電池の購入を強くすすめてくる悪質な手口も見受けられます。中には、発電機器を修理するよりも蓄電池の導入の方が得だと説明し、高額な商品を売りつける業者も存在しています。

さらに問題なのは、「アフターフォローは万全です」と説明しておきながら、いざ不具合やトラブルが発生すると、業者と連絡がつかなくなるケースです。保証内容が曖昧だったり、施工ミスがあっても「保険対象外」として放置されてしまうことも少なくありません。
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